プレイデートってデート?
アメリカで子育てを始めると、「プレイデート」という言葉を耳にすると思います。
筆者は、最初「えっ?子供同士のデートってこと?」と混乱。
でも、デートではありません。
では、このプレイデートとはどういうものでしょうか?
アメリカでは子供が一人で出歩くことはありません。
そのため、子供が遊ぶ場合は保護者が連絡を取り合い約束をします。
保護者同士が場所、日時を決めて子供同士を遊ばせることを「プレイデート」と呼びます。

プレイデートの流れ
お誘い
どちらかの保護者が、遊び相手の保護者にプレイデートのお誘いをします。
学校で会った時に直接お話をしたり、連絡先を知っている場合はメールをして連絡を取り合います。
日時、場所の決定
保護者が連絡を取り合い、日時・場所を決定します。
プリスクールくらいの年齢だと、よく動き回るので公園など外で会うことが多い傾向があります。
小学生くらいになると、家で遊ばせることが増えてくる傾向があります。
家の場合、宿題をしてから好きなことをして遊ばせるという人も多いようです。
中学生以上になると、ショッピングモールや遊園地で遊ぶために保護者に運転を頼むことがあります。
どちらかの保護者が送っていき、迎えは別の保護者がするなど保護者同士で役割を分けることが多いようです。
目的地までは、保護者が車で送迎することが一般的です。
保護者はいるべきか
小さいうちは、どちらかの保護者が監督し事故やトラブルがないか見守ります。
プレスクール以下の小さい子の場合は、子供の動きが不安定で、片方の保護者だけが見守るのが大変なことが多いので、公園など外で遊ぶ場合は双方の保護者がいることが多いです。
トイレに行きたくなった場合など、保護者は複数いた方が行動しやすいですよね。
家で遊ぶ場合は、ホスト側の保護者が監督をし、ゲスト側の保護者は車での送迎だけという形が一般的です。
アメリカでは、ナニー(お手伝いさん)がいる家庭も多くあります。
親に変わってプレイデートの約束や、監督をナニーがすることもよくあります。
相手の保護者に伝えておくこと
ホストのお家にお邪魔する場合、子供のアレルギーの有無、食べさせたくないもの(ソーダやスナック菓子)があればあらかじめ伝えておきます。
またペットがいる場合は、動物アレルギーの有無を約束する段階で聞いておくのがよいです。
もし、スナック(おやつ)の好みを聞かれたら普段用意しているものを伝えておきましょう。
牛乳、フルーツ、ヨーグルト、サラミ、クラッカーなどが一般的です。
また、プレイデート後に予定がある場合は、さりげなく伝えておきましょう。
子供が盛り上がっている場合にも、終わりの時間に切り上げやすくなりよいです。
自分がホストになる時は、上記のことを確認しておくとよいと思います。
おやつは持っていくべき?
ホスト宅にお邪魔する場合、日本だとおやつやフルーツを持って行き子供がお友達と一緒に食べたりすることも多いですが、アメリカはもっとカジュアルなのでホストが簡単なものを用意するのが一般的です。
公園など、外で待ち合わせする場合は、お互いに必要な飲み物や食べ物を持っていきます。
さいごに
筆者(日本育ち)が子供の頃は、
「遊ぶに行くときは、一度家に帰ってランドセルを置いてから、保護者に行き先や誰と会うのかを伝えてからにしましょう。」
というルールでした。
公園でお友達と待ち合わせをしたり、お友達のお家におじゃましたりしていました。
今でも、そういったご家庭は多いと聞きます。
アメリカでは、犯罪の観点から子供が一人で行動することはなく親が送迎をします。
13歳以下の子供が一人で出歩くことはありません。
東京では私立小学校に通う子供が満員電車に乗って通学したり、学校帰りに一人で歩いていたりということは普通に見られる光景です。アメリカ人が見たら、目を丸くすると思います。
日本は治安が良いですが、子供を狙った犯罪はあります。
アメリカにいると、日本では子供自身や地域コミュニティーを信頼しすぎているのでは?と感じます。
実際に、自分が小さい頃に少し怖い思いをしたことは何回かあります。実際は、少し怖いことがあってもやり過ごしている子供も多いのではないかと思います。
アメリカのプレイデートは、慣れないうちは戸惑うこともあるかもしれません。
ですが、子供が安心して遊べるように親が見届けるのも大切です。