日本語補習校とは

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日本語補習校とはどんな学校か

日本語補習校は、世界52カ国、205校ある学校で(H27現在)日本政府から認可されている学校のことです。

文部科学省や外務省から資金援助を受け日本と同様の教育を提供しています。校長先生や教頭先生、場合により一部の教員は日本から派遣されています。 校舎は現地校を借用しているケースがほとんどです。

政府認可校ですが、学校運営は現地の私立校または非営利団体として運営されています。

全日制の日本人学校とは異なり、月ー金までは現地の学校に行く子供達が土曜や放課後、日曜などに行き日本語で勉強する学校です。

小・中・高校があります。地域によっては、幼稚園もある場合があるようです。

授業内容

日本で使用する教科書を採用しており、教科書に沿った授業になっています。

国語・算数(数学)を中心に、理科・社会・音楽・道徳などを時間の許す限りで組み込んでいます。

日本語「を」学ぶ学校ではないので、日本語での対応、会話に問題ないことは入学の必須条件です。

また、運動会や七夕、百人一首など日本のイベントや文化に触れる時間も設けています。

どんな子供が行くの?入学・編入試験はあるの?

将来、日本に帰国すると思われる児童やアメリカ永住権をもつ児童が通っています。

出願資格は各地域の補習校のウェブサイトで確認できます。

各学校が入学試験、編入試験を設けています。

そのため、受験資格を満たしていても不合格になることもあります。

学校によっては、日本の学校に通い入国から間もない場合は編入試験が免除されることもあるようです。

その場合、在籍証明書や成績証明書を求められることがあるので日本にいるうちに現地の補習校ウェブサイトを確認し用意しておきましょう。

試験内容は、各学校によって異なります。

筆者がいる南カリフォルニアでは「あさひ学園」という日本語補習校がありますが、入学/編入試験内容についてはウェブサイトに掲載されています。

あさひ学園では、合格ラインに満たない場合1ヶ月後に再試験を受けることができるそうです。(編入の場合)

サンフランシスコ補習校では、3ヶ月後に再試験を受けることができるという話を聞きました。

補習校のメリット・デメリット

メリット

・日本と同じ教育を受けることができるので、いざ日本に帰ることになっても馴染みやすい。

・日本語に触れる機会が圧倒的に増える。

・日本の学校の仕組みや、文化、行事を知ることができる。

・日本人のお友達ができ、勉強する仲間がいることが励みになる。

デメリット

・土曜日が丸一日潰れてしまい、スポーツや家族の時間が少なくなる。

・宿題が多く、学年が上がるほど現地校との両立がハードになる。

・家庭でのサポートが必須でケアしきれない。

・親の送迎、ボランティア活動に時間を割く必要がある。

・お弁当持参が大変だ。

といったところでしょうか。

やはり現地校とのダブルスクールという感じなので、勉強は学年が上がるほどハードです。

また、筆者の周りには、週末は家族でキャンプに行くことが多い、またはスポーツの練習や試合があるので土曜日が潰れてしまうのはNGという理由で平日に学べる教室に通っているお友達がいます。

また、せっかくの海外滞在なのでアメリカ生活にどっぷり浸かりたいからあえて行かせないという選択をしたママもいます。

優先したいことは家庭で異なります。

ですが、生涯の友人に出会えたり、自分のルーツの国の言葉や教育内容を深く知ることができることは大きなメリットです。

日本にある学校がそのままきているようなものなので、「起立・礼・着席」もあるし、「女子、男子」という学校でしか聞かない言葉に触れたりすることも補習校ならではです。

補習校に行かずに日本語「で」学ぶには

前述したように、スケジュールや家庭方針で補習校を選択しない家庭もあります。

地域によっては、帰国時の受験対策塾や、日本語で国語・算数を教える学校があります。ただ、小規模なほど授業料は高い印象です。

また、チューター(家庭教師)や通信教育(ベネッセ、Z会)という選択肢もあります。

ご家庭にあった方法で学べるといいですね。

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